サイリスタ出力フォトカプラの仕組みやその大きな特徴

みなさんは『サイリスタ出力フォトカプラ』という電子工学製品をご存知でしょうか。ほとんどの人が知らないと思いますが、簡単に説明すると電気信号を光に、光を電気信号に変換することのできる電子回路のことです。『サイリスタ出力フォトカプラ』について紐解いていく前に、『サイリスタ』とは何か?『フォトカプラ』とは何か?について説明していきましょう。サイリスタとは、ゲートからカソードへ電流を流すことでアノードからカソード間の導通ができる3端子の半導体素子のことです。ゲート?カソード?アノード?何のことかわかりませんね。こちらも簡単に説明すると、電子的なスイッチの役割を担う半導体素子ということになります。次にフォトカプラとは、上でも説明した通りに電気を光に変えることのできる光半導体の一種ですが、電気的に絶縁体となっているその構造上、大きな電圧から接続先の回路や人体を守る制御装置的な役割を担っています。

サイリスタ出力フォトカプラの特徴とは?

『サイリスタ出力フォトカプラ』について少しは理解できたでしょうか。サイリスタとフォトカプラそれぞれの説明はしましたが、要はその2つを合わせた画期的な製品ということですね。導入でも説明した通りにいくと、大きな電圧の掛かる商用電源などでも制御が楽になる電子回路装置ということになります。さらに、この製品の大きな特徴といえば、併せて使用される商用電源の消費電力と、パッケージの小型化が可能という点になります。また、尖とう阻止電圧も従来の製品よりも大きく、なんと600V(ボルト)までとなっている点も見逃せません。更にはパワートライアックと組み合わせることで、数十mAのLED電流を制御することも可能です。このように従来の製品に比べても格段に利便性が良く、様々な製品に流用できることがわかるでしょう。

こんな製品に使われているって知っていた?

<スイッチング電源>装置の出力電圧の安定性を高めるために、絶縁体として使われることがあります。<シンセサイザーなどの電子楽器>リミッターのレベル制御やトレモロの音量変化に用いられるほか、信号伝送装置に絶縁体として規定されています。<工場などで使われているFAコントローラ>高出力のモーターや溶接機械などが出すノイズを絶縁するために使用されます。特に緊急停止装置などは高出力の機器のノイズを拾いやすく、誤作動防止のために使用されることが多いとされています。<ミキサーやカフボックスなどの音響機器>スイッチ切り替え時のノイズを絶縁する目的で使用されるほか、電子楽器同様にリミッターやコンプレッサーのレベル制御、フェーズシフターの抵抗制御などにも使用されています。